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ときメモ ネタ系総合スレッド

1 :1 ◆.po64HXY:02/04/29 00:06
なりきり、SS、ネタなどのスレッドです。
関連スレは>>2-10辺りを参照して下さい。

また、このスレッドは下記の
【八重花桜梨です】
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gal/1002367872/
の後継スレッドですが、特にキャラクターを限定せずに
続けたいと考え、このタイトルを付けました。

893 :たぶん、平和なある日(1):03/06/08 01:44 ID:???
 【某国・バージニア州/AM02:30】
 その日、大統領補佐官は不快な目覚めを余儀なくされた。旧式の電話の
ベルがけたたましく鳴り響き、彼に緊急の要件を伝えたからだ。
 補佐官がYシャツに袖を通し、ネクタイを締め終わる頃には、迎えの車が
玄関に到着していた。
 すっかり倦怠期を迎えた妻に一声だけかけて、彼は自宅を後にした。

 【ひびきの高校2年A組/PM:04:50】
「寿さん、今日の午後、空いてますか?」
「やっほ〜美帆ぴょん。美幸ならヒマだよ〜」
「良かった。少し用事があるのですが……よろしければ、付き合ってくれま
せんか?」

894 :たぶん、平和なある日(2):03/06/08 01:45 ID:???
 【某国国防総省/AM02:55】
「システムジャックだと!?」
 補佐官は声を荒げた。
「どういう事だ! 我が国のセキュリティシステムはそんなに脆弱だった
のか!?」
「それが……」と技師が弱弱しく反論する。「万全……のはずでした。これは、
全くの原因不明で……」
「システム責任者はどこにいる!?」
「マクダヴィッドですが……現在連絡が取れません」
 補佐官は苦虫を噛み潰した顔で、中央モニターを見た。世界の、とりわけ
この国の秩序と安寧を監視するためのシステムは、いまや悪夢そのものと化
して、一つのカウントダウンだけを表示している。
 カウントが0になるとき……地獄の釜が開く。地下サイロから解き放たれた、
核ミサイルという名の過去の亡霊が、世界中に災厄と破滅を撒き散らすだろう。
 タイムリミットは、午前5時。それが破滅までの猶予だった。

 【ひびきの高校電脳部部室/PM05:03】
「うっわ〜、コンピューターがいっぱいだねえ!」
「すごいですねえ。きっと、中で働いている妖精さんもいっぱいですよ」
「…………。で、美帆ぴょんの用事って〜?」
「はい、すこしギリシャ・ローマの伝承で調べたいことがありまして。ここの
インターネットを使わせてもらおうかと……」
「りょ〜か〜い! 手伝うことがあったら言ってね〜。無かったら、美幸、
てきと〜に遊んでるから〜」

895 :たぶん、平和なある日(3):03/06/08 01:45 ID:???
 【某国国防総省/AM03:17】
「補佐官! マクダヴィッドが……システム管理責任者が見つかりました」
「よし、至急ここに呼びたまえ!」
「それが……」一枚の写真を見せる。凄惨な赤で染められた一つの部屋。
「……拳銃による自殺未遂です。一命は取り留めましたが、意識不明で……」
 補佐官は眉を寄せた。「つまり、それは……」
「……マクダヴィッドが残したメモです」一枚の紙片を補佐官に渡す。それには、
震えたような筆跡で、たった一言こう書かれていた。『何もかも消えちまえ!』
 なんて事だ。システムの最高責任者が主犯とは。補佐官は、就任以降長らく
忘れていた、4文字の単語を思い出し、叫んだ。「F××K!」

 【ひびきの高校電脳部部室/PM05:32】
「へ〜、世界中のホームランが見られるんだね〜。すっご〜い」
「寿さん、それを言うならホームページじゃないですか?」
「とも言うね〜。えーと、それじゃフランス〜! そしてドイツ〜! はたまた
オランダ〜! うわー、どれもこれも全然読めな〜い! ってあたり前かぁ。
えへへ」

896 :たぶん、平和なある日(4):03/06/08 01:46 ID:???
 【某国国防総省/AM03:46】
「で、システムの修復はどうなのかね」
「……今スタッフが総出でやっていますが……」技師は力なく首を振った。
「全く埒があかないのが現状です」
「システムロックは解除できたのだろう?」
「はい。……しかし、修復しても即時に再書き込みが行われ、元の状態に戻って
しまうのです。おそらく、どこかにマスタープログラムがあって、システム
全体を監視しているのかと……」
「どこか、とはどこかね」と補佐官。「ここのシステムは完全独立だろう」
「……まだ推測に過ぎませんが、おそらくは」技師は、上を指差すしぐさを
して見せた。「はるか22,000マイルの彼方……静止衛星軌道です」

 【ひびきの高校電脳部部室/PM05:49】
「あ〜、そうだ。美幸、明日はお出かけなんだ〜。天気予報天気予報、っと」
「あ、それならここをクリックすると、見られるはずですよ」
「……ふふふ、日本の気象庁の発表などを頼るようではまだまだ甘いのだ!」
「あ〜、伊集院さん、やほ〜」
「こんにちは、伊集院さん」
「ここでは部長と呼ぶのだ。それより、天気予報なら、こっちを見ると良い
のだ。なんといっても衛星軌道からの生データ解析なのだっ♪」
「……って、なんか画面真っ暗になっちゃったんですけど〜?」


897 :たぶん、平和なある日(5):03/06/08 01:47 ID:???
 【某国国防総省/AM03:54】
「!? なんて事だ……」
「今度はなんだ!?」補佐官は自嘲気味に言った。「もう何が来ても驚かんぞ」
「マスタープログラムからの介入が突如停止しました。これは……どうやら
トラブルです」
「トラブル? はっ、今以上のトラブルがあるものか」
「いえ、そういう意味ではなくて……どうやら、衛星のバッテリーが死んでいる
模様です。日陰のせいで太陽電池も効いていないようですね」
「技術論はどうでもいい!」補佐官はいらつきを隠そうともしない。「それが
事態の解決に役に立つか立たんかだ!」
「立ちます、ええ、立ちますとも!」技師の声が弾んだ。「偶然だかなんだか
知らないが、これはチャンスだ。今なら、別の衛星の回線を使えば、マスター
プログラムを衛星から追い出す事ができる!」

 【ひびきの高校電脳部部室/PM06:00】
「ん〜、いつまでたっても真っ暗だねぇ〜」
「むぅ、某国の軍事衛星も意外と根性が無いのだ」
「……妖精さん妖精さん、今とても怖いせりふを聞いた気がしますが、聞かな
かったことにした方がいいですよね?」
「はにゃ〜、美幸が見ようとしたとたんに壊れるなんて、ついてないな〜」
「しょうがない、民間の衛星で代用なのだ。まずは接続を確立して……」

898 :たぶん、平和なある日(6):03/06/08 01:47 ID:???
 【某国国防総省/AM04:05】
「……おかしい。衛星のプロセッサがコマンドを受け付けない」
「そいつもワームにやられているのではないだろうな?」
「いえ、民間用ですからそれはないと思います……どうやら接続がふさがって
いるようで……」
 喧騒の中で、技師たちがヒステリックにキーボードを叩く音が、やけに大きく
響いた。
「くそったれ、どこの長電話野郎か知らんが、早く切りやがれ! こっちは
時間が無いんだ!」

 【ひびきの高校電脳部部室/PM06:11】
「うわ〜、きれいな映像だね〜、ってこの写真、あれ?」
「外国みたいですね。ほら、これ、有名な像ですよ」
「美幸、日本の天気が見たかったんですけど〜」
「……むぅ、この楽しさがわからんとは寂しい連中なのだ」
「楽しくないとは言ってないよ〜。こんなのめったに見れないしね〜。あ、
美幸、飲み物でも買ってきてゆっくり眺めよっと……はにゃ〜!」
「うをっ!? 電源ケーブルがぁぁぁぁっ!?」
「……抜けちゃいましたね」
「あいたたた……こけちゃったよ〜」
「あああああっ!? 部室のPCが根こそぎダウンなのだ〜!!」

899 :たぶん、平和なある日(7):03/06/08 01:48 ID:???
 【某国国防総省/AM04:12】
「しめた! 回線が開放された!」
「急げ! 日の出までが鍵だぞ!」
「任せてください!」技師が補佐官に力強く答える。「こうなったら、
もうこっちのもんだ!」
 技師達のキーボードの音がマシンガンのように乱打される。
 すでに東の空は、かすかに明るみを帯びつつあった。

 【ひびきの高校電脳部部室/PM06:48】
「それじゃ、伊集院さん、ありがとうございました」
「コンピュータ、壊れてなかった〜?」
「……うはははは、その程度気にするななのだ。伊集院財閥は多少の損失など
ではびくともしないのだ。それが王者の余裕なのだ」
「……そうですか?(こころなしか、顔が引きつってるような……)」
「それじゃ、伊集院さん、ばいばーい!」

900 :たぶん、平和なある日(8):03/06/08 01:48 ID:???
 【某国国防総省/AM04:56】
「システム、回復します!」
 その一声とともに、モニターにいっせいに光が灯った。何もかもジャック
される前の状態だ。
 歓声が上がった。
「……どうやら、我々は『最後の大統領に仕えた男たち』として歴史に名を残す、
という自体だけは回避したようだ。諸君、ご苦労……」
 補佐官のせりふが終わるか終わらないか、だった。
「C−13地下サイロ、開きます!」
「なんだとっ!」
「カウントダウン開始……止められません!!」
「まさか……この騒ぎはダミーだったとでも言うのか!」
「3、2、1……ランチ!」
 C−53地下サイロから1基のICBMが、白煙の軌跡を描いて飛び去った。
 レーダーが捉える光点が、恐るべき速度で太平洋を突っ切って行く。
「……ツケを支払う日が来たのか。秩序という名のもとに、憎しみの連鎖を
果てしなく繋げてきたツケを……」
 その場の誰もが、モニタを眺める事しかできなかった。
 途方も無い無力感に打ちひしがれながら。

 【ひびきの市市街地/PM06:58】
「いや〜、今日は楽しかったねぇ〜」
「そうですね。私も、いろいろ勉強になりましたし」
「すっかり遅くなっちゃったけどね〜。見て見て美帆ぴょん、星がきれいだよ〜」
「ほんとうに素敵ですね。昔の人たちも、こうやって星空を見上げて、一日の
幸せを、誰かに感謝していたのでしょうか」
「ほ〜んと、こうやってると、平和っていいなって思うよね〜」
「はい。いつまでもいつまでも、続いて欲しいですね……」
「あ〜! 流れ星〜! お願い事言わなきゃ〜! ……あれ〜?」

901 :たぶん、平和なある日(9):03/06/08 01:49 ID:???
 【某国国防総省/AM04:59】
「……ミサイル……止まりました。赤外線反応、低下中……」
「一体、何が起こったというんだ……」
「その……」技師がおずおずと言った。「まことにばかばかしくて、申し上げるのも
はばかられるのですが……」
「何かね。とにかく言ってみたまえ」
「モニタに、一瞬別の……極めて高温の反応がありました。いったい、コンマの下に
いくつ0が並べばそんな事が起こるのか、想像もつきませんが……おそらく、流星です。
ICBMは、どうやら流れ星に撃墜されました」
「現地基地の航空部隊より入電。太平洋の海上に、ミサイルの残骸及び無傷の弾頭を
確認……起爆の心配、ありません」
 沈黙が降りた。
 発作のように笑い出す者、胃を押さえて倒れこむ者、反応は様々だったが……たぶん、
この誰かの発した一言が、その場の全員の意見を代表していただろう。
「おお……おお。神よ……慈悲深き神よ。感謝いたします……」

 【ひびきの市市街地/PM07:00】
「ん〜、流れ星が途中で消えちゃうなんて〜。まだお願い、最後まで言ってなかった
のにな〜。美幸ってば、とことんツイてないな〜」
「うふふ、きっと、他の誰かの願い事を先に叶えてしまったんですよ」
「そっか〜、じゃあしょうがないか〜。次のチャンスまでがまん、がまんだね〜」
「ところで、寿さんは何をお願いするつもりだったんですか?」
「えっとね〜、たいした事じゃないんだ〜。
 『明日も、いいお天気でありますように』って」

                               <END>

902 :缶珈琲 ◆NAcoFFEEto :03/06/08 01:53 ID:???
えーと、某所で大チョンボをやらかしてしまいました…。
突然ですが、しばらくコテハン活動を自粛させていただきます。
というわけで、これが置き土産…って事になるのでしょうか。

話のネタは…まあ読んでわかるとおりバカ話です(w
軍事とかテクノロジー考証は無茶苦茶なので、そこら辺は生暖かく
読んでいただけるとありがたいです。

「たぶん、平和なある日」>>893-901、ときメモ2から寿美幸、他でした。
平和は大切にしたいですよね。では。

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